NAYA

これまでにないいろいろを「つなぐ」デザイン

カレンダー市


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 納屋工房では、自らの運営するコミュニティスペースにて2015年より実施しています。ハンドルネーム「らりほう」さんが兵庫県加古川市のカフェ&フリースペース「空箱」にて3年間続けていたカレンダー市を引き継ぐかたちで開始しました。らりほうさんは収益を日本赤十字社に寄付されていましたが、納屋工房では会場代や引取の経費、余ったカレンダーをお譲りするための配送料等を支払うと収益には至らず、ボランティア活動としてのスタートとなりました。初年度は、加古川の余りをいただいて、ほんの200~300ほどのカレンダーでしたが、来場された方にとても喜んでいただけることに驚きました。また、余ったカレンダーを持ち込んでくださる方もありました。

 それから毎年続けて実施しています。また、共感しともに実施してくださる仲間も増えてきました。

 姫路では5回目からは姫路駅前中央地下通路にて、隣接する太子町では役場の地域交流館にて2018年より、たつの市や神河町、高砂市でも実施したい!という方があり、続けていただいています。

 納屋工房のカレンダー市は他地域とは異なり、チャリティではありません。 こだわりは、「不要なものを捨てるのではなく必要な方へと届ける」ということです。誰かが不要だと思ったものでも他の人から見たら価値があり、それをつなぎあわせるということ。不要な人から必要な人へとカレンダーを「つなぐ」ことは、単純にゴミを減らすということに収まらない価値があります。不要な人は、カレンダーがたくさんあるとか、そもそも使わない若い世代の人が多く、必要な人は、定年退職して社会とのつながりが希薄になった高齢の人が多いのです。

 たとえば3世代で暮らしていれば、孫の不要なカレンダーをおばあちゃんが使うといったことが自然に行われますが、現代社会では核家族家庭が多くそういった機会そのものがありません。また、親密なご近所づきあいがあれば、「たくさんもらったんだけど、使いますか?」と気軽に問いかける機会もあるかもしれませんが、これまた少なくなっています。

 納屋工房のカレンダー市は、社会のつながりが希薄になっている現代に、少しちがうかたちの「つながり」を提案できればという思いで実施しています。 持ち込んでくださる企業や個人の方も、持ち帰られる多くの来場者の方も、そして会場を運営するスタッフもみんながハッピーになれるのがカレンダー市の魅力です。持ち込んでくださった方が、別のすてきなカレンダーに出会ってお持ち帰りになることや、毎年いらっしゃる来場者の方とおしゃべりすること、集まった大量の丸めたカレンダーを順番に開いていくこと、会場を見やすくレイアウトすること、関わる人たちみんながとても楽しんでいます。

 持ち寄っていただいたカレンダーを捨てないことも、カレンダー市のこだわりです。最後まで「つなぐ」という思いで、捨てることなく必要な方のもとにお届けしています。みなさまのご協力、ご来場をお待ちしております。