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第4回播磨芭蕉忌フェスティバルを、芭蕉翁の旧暦の命日である11月13日(土)姫路文学館での開催しました。
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【第一部】 午後2時から2時45分
姫路風羅堂俳句大会 入選作発表・表彰式
選者
小路紫峽(兵庫県俳句協会顧問・俳誌「ひいらぎ」主宰)
井上志朗(西播俳句協会代表)
林 誠司(月刊俳句界 編集長)
【第二部】 2時45分から4時
記念講演会「播磨の俳壇」
講師 富田志津子(姫路獨協大学教授)
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風羅という言葉は芭蕉翁の造語で「笈の小文」の冒頭で使われており、風に破れやすいうすもの(芭蕉葉)の意で、自らを風羅坊とも名乗っていました。
兵庫県姫路市の増位山随願寺には松尾芭蕉翁のものと伝わる蓑、笠が残っています。
それらを、広く皆様に知っていただこうと、平成19年より「播磨芭蕉忌フェスティバル」を毎年開催し、今では訪れる人もいないこの地にいつの日か風羅堂が再建される事を夢見て活動しております。 |
■主催/句会 亜流里(あるさと) ■協力/姫路文学館・姫路鉄道文学会 ■後援/西播俳句協会・俳誌ひいらぎ・常民学舎・月刊俳句界・他 |
<特選 一般の部>
神杉の洞に真白き毒茸 |
高砂市 中野はつえ |
喝采のような音たて喜雨来たる |
姫路市 浜野直子 |
錦して西の比叡と呼ばれけり |
大阪市 中村一志 |
<特選 学生の部>
伸びた背のゆかた姿に皆笑う |
広嶺中 二年 塚田紫帆 |
梅雨の雨さといもの葉でフラダンス |
津田小 五年 濱本鈴香 |
以上 おめでとうございます。 |
ごあいさつ
第四回播磨芭蕉忌フェスティバル 姫路風羅堂俳句大会にご参加いただき、誠に有り難うございます。
姫路には、芭蕉翁が「奥の細道」の道中で使用したとされる蓑や笠が残っています。かつて増位山随願寺裏手にあった「風羅堂」には蓑笠など芭蕉の遺品や芭蕉像が納められ、播磨の俳人達の活動拠点となっていましたが、明治初期に焼却処分され、百三十年が過ぎました。
風羅堂再建を願い、本俳句大会を主催して参りましたが、この度ご縁あり、十二世として名跡「風羅」を継がせていただくこととなりました。
本年は、一般の部百三十四名、四百三十四句、学生の部では七小学校、五中学校、四高等学校の七百余名の生徒より、千五百を越える投句を頂戴しました。今回初めての写真俳句もはじめ、徐々に浸透してきている感がしております。句をいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。
風羅十二世として、心新たに風羅堂再建に向け尽力して参りますので、ご支援、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
平成二十二年十二月吉日
風羅十二世 句会 亜流里 代表 中 村 猛 虎
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